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NHK経営委員の小林英明氏は安部幹事長(当時)の訴訟担当弁護士だったのか?

 NHK経営委員会をめぐる問題を調査していく中で、見過ごせない事実がわかったので、記しておくことにする。

 安倍晋三氏が自由民主党の幹事長に在職中、『噂の真相』に掲載された記事で名誉を傷つけられたとして、同誌に対し、損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に訴訟を起こしたことがあった。この訴訟は2004年2月17日、『噂の真相』が記事の一部に不正確な記述があったことを認め、最終号となる2004年4月号に謝罪広告を掲載することで、和解が成立した。

 ところで、この件を報道した2004年2月18日の『毎日新聞』朝刊(28ページ)の記事の中に次のような一節があることがわかった。 

 「安倍幹事長側の小林英明弁護士の話 『おわび』の掲載と雑誌の休刊によって訴訟の目的を達成したと判断した。事実上の勝訴と受け止めている。」(赤字は醍醐が追加)

 ところで、現NHK経営委員の中に小林英明氏がいる。小林氏は古森重隆氏らと同じ今年の6月に新しく経営委員に就任した弁護士である。はたして上記の2人は同姓同名の別人なのか、それとも同一人物なのか?

 別人だとすれば、これ以上議論することはない。しかし、同一人物だとすると、誰がどういう基準で、小林氏を国会の同意人事であるNHK経営委員候補として推挙したのかが問われることになる。もちろん、弁護士は多数の訴訟にかかわるから、その中に様々な人物がいるのは当然である。

 しかし、自民党幹事長の職にあった安倍晋三氏が起こした訴訟の担当弁護士を務めた人物を、当の安倍氏が内閣総理大臣の立場で衆参両院に諮る国会同意人事の候補者に挙げていたとなれば、one of them で済まされない。経営委員長に就任した古森重隆氏については、多くの報道機関が安倍氏との人脈で委員長就任含みの経営委員に推挙されたと伝えた。そうした中で、上の『毎日新聞』記事に登場する小林英明氏とNHK経営委員の小林英明氏が同一人物であるなら、小林氏がどういう基準でNHK経営委員に推挙されたのか、視聴者・市民の前に事実関係が明らかにされる必要がある。

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