デザインを変える
このブログを始めて2年2か月が経ったのを機にデザインを変えた。それに合わせて、本文のスペースを広げるため、左右2列のマイリストを右側一列に改めた。これからも多少ともオリジナルな情報、意見を発信していきたいと思う。また、アクセスしてくださった方々に和んでいただけるような楽しい記事も掲載したいと思う。
楠の木は残った
下の写真は、昨年、みなとみらい線の「日本大通り」駅のそばにある「放送ライブラリー」で調べものをするため、泊まりかけで横浜へ出かけた折に立ち寄った「横浜開港資料館」の「玉楠の木」の写真である。横浜開港資料館は英国領事館跡地の建物であるが、その中庭に茂る「玉楠の木」は1854年に来航したペリーに随行した画家ハイネが残した絵に描かれていることから、当時すでに存在していたとされる。その後、1866年に関内地区を襲った大火、1923年の関東大震災、そして第2次大戦中の横浜大空襲と歴史上の惨事をしのいで生き延びた。特に、関東大震災の時は、樹形が変わるほど焼失したが、どうにか残った根から芽を出して再生したという。その生命力に思いをはせながら、中庭のベンチでしばし足を休めた。
横浜開港資料館にある「玉楠の木」
犬の生死を分ける5日間
昨夜、夕食時、連れ合いから「毎日の夕刊に犬の記事が出ているよ」と教えられた。ページを追うと「ペットブームの残酷」というタイトルよりも、物悲しげにカメラの方を見つめる犬の大きな写真が目に飛び込んだ。千葉県富里市にある千葉動物愛護センターの収容棟に入れられた犬の運命の5日間を取材した佐々木順一記者の文・写真だった。記事によると、2006年度に千葉県で捕獲・収容された捨て犬や迷子犬は4,970頭、処分依頼で引き取ったのが2,446頭だった。これらの犬は毎日一部屋ずつ右へ移動しながら5日間、これまでの飼い主あるいは新しい飼い主が現れるのを待つ。5日間経っても引き取り手がなければ殺処分される運命にある。先の7,216頭に前年度捕獲分20頭を加えた7,236頭のうち、それまでの飼い主への返還が609頭、新しい飼い主の引き取りが576頭だったという。2006年度収容分でいうと86.3%が殺処分されたことになる。
「収容室で泣き叫ぶようにほえる犬とは対照的におとなしく座る雑種の中型犬と目が合った。何か言いたげに愛らしいまなざしで私を見つめる。幼さが残る顔から放たれるその視線に胸が締め付けられた。」
と佐々木記者は記している。私には、「捨て犬」と「処分依頼」を区別する基準、理由が分からなかった。事情やむを得ない引っ越し等のために飼えなくなる場合があることは想像できる。しかし、犬が飼い主を選んだわけでなく、飼い主が犬を選んだことは間違いない。飼うのも自由だが捨てるのも自由では犬はいたたまれない。
飼い主に寄り掛かるウメ
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