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新旧政権政党の部会に出向いて政治家の「注文」を聞き取ったNHK会長、経営委員長、監査委員

追記 
この記事の末尾にさきほど
、〔参考〕監査委員は受信料で賄われる報酬に見合う仕事をしているか、を追加した。

新旧政権政党の部会に出向いたNHKと経営委員会の幹部

 NHKの来年度予算案の国会(衆参総務委員会での)で審議される時期になった。10年前のETV番組改ざんの時もそうだったが、この時期、NHK幹部が政権政党の放送関連部会(自民党の総務部会)に出席して予算案の事前説明を行うのが恒例になっていた。さらに、その機会をとらえて、予算以外の問題に関してNHKに対する干渉・圧力となるやりとりが交わされてきた。
 政権が交代した今回、どのような成り行きになるか、私も運営委員になっている「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」の運営委員がネット情報で調査したところ、幾人かの関係国会議員のブログ記事から、松本新会長に加え、安田経営委員長代行、井原監査委員までが連れだって、民主党の総務部門会議、自民党の総務部会に出席し、予算案をめぐる質疑もそこそこに、先のNHK会長選考にかかわる質疑に時間が割かれたことが分かった。


これまでにわかった範囲の情報をまとめた文書のURLを貼り付け、皆様にお知らせしたい。

部会ではどんなやりとりが交わされたか
民主党総務部門会議・自民党総務部会に出席したNHK松本会長、安田経営委員長代行、井原監査委員と国会議員との質疑の模様 
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/nhkkaichoetc_no_seitobukai_homon_kiroku.pdf 
 
根源はNHK予算の国会審議・承認制にある
 ここにも記されているように、経営委員会が自律的に協議するNHK会長選考のあり方について、政権政党や特定の政党に属する国会議員の意見・注文を「聞き取り」、果ては質疑の中で一部経営委員の服務規律違反云々にまで議論が及び、経営委員長代行や監査委員が調査を約束するといった事態は、NHKならびにNHKの業務執行を監督し重要事項を決定する経営委員会の存立基盤である、政治からの自立と自律を揺るがす重大な問題である。なぜなら、メディアによって監視されるべき政治がメディアを監視したり、干渉したりする、またそれを甘受するのは、本末転倒の矛盾だからである

 それにしても、NHKの首脳がNHK予算案の国会審議が近づいた時期に新旧の政権政党の部会に出向き、予算案の説明に加え、それと無関係なNHK会長人事、果ては経営委員会の運営にまつわる問題についてまで、「注文」を受け、服務違反云々について調査の約束ごとをするのは政治から自立できない日本の公共放送のお粗末な姿をさらけ出したものといえる。

 このような実態を知らされると、政治家の「注文の聴き取り」ないしは「御用聞きの場」を生まざるを得ないNHK予算の国会審議・承認制を廃止し、独立した放送委員会に審議・承認の場を移すことを真剣に検討する必要性をますます痛感する。ただ、そうした放送委員会の設置は放送法の改正を待たなければならない。それまでの間は、視聴者の監視と批判(経営委員会の会合そのものの公開、ネット中継も含め)により、無定見・体たらくな経営委員会を正し、NHKの予算・決算の審議・最終承認を委ねる(現在も審議・承認は行なわれているが、国会に最終の承認権が委ねられている)のが次善の策と考えられる。

 今回の件について、視聴者コミュニティの運営委員会では、NHK松本会長他、部会に出席した当事者に事実と見識を質すことを協議中であるが、速やかにアクションを起こしたいと考えている。

〔参考〕監査委員は受信料で賄われる報酬に見合う仕事をしているか?

NHKのホームページにリンクされている経営委員会専用サイトに掲載されている「経営委員報酬支給基準」を見ると、経営委員の報酬(平成2041日施行)は常勤・非常勤、委員長・委員長代行ごとに次のように定められている。

 NHK「経営委員報酬支給基準」
 http://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/about/pay.html 

 これによると、たとえば、常勤の経営委員で監査委員でもある井原委員の年間報酬は2,256万円(=月額報酬141万円×12+各期末報酬282万円×2)である。

 納税者が自分の納めた税金がどのように使われているのかに関心を向け、税金の受託者である政治家・行政当局者の行動を監視するのが民主主義社会の原点であるのと同じように、監査委員(他の経営委員ももちろんであるが)が受信料で賄われている、これだけの報酬に見合う、視聴者本位の仕事をしているのかどうかを監視するのが視聴者運動の原点といえる。この原点に立ち返って、先のNHK会長人事や今回の政党の部会回りにみられる監査委員の「仕事ぶり」を厳正にチェックする必要がある。


 

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