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異常づくめのNHK~経営委員の異常な言動を弁護する委員会事務局~

201428

掲示板に寄せられた意見を確かめるために
 
私が共同代表の一人になっている「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」の「ご意見板」に昨日、「NHKふれあいセンターの驚くべき対応」というタイトルの投稿があった。それによると、投稿者がNHKふれあいセンターに「会長」「経営委員」の自主的辞任を要望したところ、応対に出た職員は経営委員から配布された文書と断って、「経営委員は非常勤の職員で個人的見解を言うことは許されている」という「答え」を聞かされたという。視聴者の声を聴く場だと思っていたふれあいセンターから、こういう「反論」が返されたことに驚いて投稿したとのこと。
 これは私も自分の耳で確かめる必要があると思い、夕方625分ごろ、NHKふれあいセンターに電話したところ、次のようなやりとりになった。重要な内容と思えるので、このブログで紹介することにした。

ふれあいセンター責任者が語りかけた、まっとうな感想
 醍醐: 私の友人が今日こちらへ電話してNHK会長、経営委員の自発的辞任を求める意見を伝えたところ、応対した職員は「それについては経営委員から応答用の文書が届いている」と答えられたそうですが、事実ですか?
 センタ-職員: はい、そういう文書が届いています。
 醍醐: どういう内容ですか?
 セ職: (文書らしきものを読み上げ始める)経営委員会事務局としては、放送法では・・・・
 醍醐: 今、読み上げておられる文書をFAXで送ってもらえませんか?
 セ職: こちらのものを送るということはしておりませんが。
 醍醐: その文書は誰がまとめたものですか? 
 セ職: 視聴者部から来たものです。・・・上司に代わりましょうか?
 醍醐: お願いします。その前に、そちら様のお名前は?
 セ職: Nです。
 センター責任者: 責任者のSです。
 醍醐: 先ほど途中までお聞きした文書をぜんぶ、読み上げてもらえませんか?
 セ責: 「経営委員会事務局としては、放送法では非常勤の経営委員には兼務が認められており、また、個人の思想信条にもとづく言動が妨げられているわけではなく、今回の応援演説も経営委員としてではなく、百田氏個人としての行動と受けとめています。」
 
 醍醐: それで全部ですか?
 セ責: そうです。
 醍醐: その文書は視聴者部から届いたそうですが、作成したのは誰ですか? 視聴者部が「経営委員会事務局としては」という言い方はしないと思うのですが。
 セ責: 経営委員会事務局がまとめたものを視聴者部から届いたということです。
 醍醐: 作成したのは百田氏ではなく、経営委員会事務局と言うことですね。
 セ責: そうです。・・・・ええとですね。放送法とかかわりないみたいな言い方をしていますがね、放送法第4条には△△△(政治的公平? 聞き取り難)と書いてあるんですよ。ですから、放送法が全部かかっているんですよ。
 
 醍醐: 私もそう思っていますよ。
 セ責: 直木賞(注:正しくは「本屋大賞」)をもらったくらいの人なのに。△△を疑いますよ。
 醍醐: えっ、よく聞き取れなかったのですが。
 セ責: 人格を疑いますよ。
 醍醐: わかりました。ところで、ふれあいセンターは視聴者の声を聴く場であり、質問があれば答えるところだと思うのですが、私の友人は先ほどの文書を聴いて「反論」されたみたいで驚いたといって言ました。意見が来たら、こういうふうに伝えてほしいという依頼なのですか?
 セ責: そうですか。そのように受け止められているということを視聴者部に伝えておきます。
 醍醐: 長谷川三千子さんのこともだいぶ新聞で書かれていますが、この文書では、「百田氏は」となっていますね。ということは、この文書で書かれていることは長谷川さんにはあてはまらないということですか?
 セ責: 意見がいっぱい来ていますよ。そういう書き方をしているのですから、そうなんでしょうね。
 醍醐: わかりました。下のお名前を伺えませんか?
 セ責: それは言わないことになっています。でも、さっき、Sと名乗ったので、夜間の責任者のSといってもらったらわかりますよ。
 醍醐: そうですか。どうもありがとうございました。

経営委員の異常な行動を弁護する委員会事務局の責任は重大
 一つ前の記事で書いたが、NHKの経営委員は不偏不党、政治的公平・公正、多様な意見の反映を基本原則とするNHKの役員であり、会長の任免権、副会長の同意権を持ち、会長以下執行機関の役職員の職務の執行を監督する幅広い権限を持つNHK経営委員会の構成員である。そうした職務上の地位、権限を考慮すれば、NHK経営委員に政治活動の自由が無制限に認められるわけではない。
 むしろ、職務外であっても、公衆の面前で特定の政党なり政治家を積極的に応援するというきわめて党派性の強い発言をしたり、NHK経営委員であることを断った上で時の首相の応援団と自己紹介したりするとなれば、そうした発言を知った国民は当該経営委員の主義主張が職務遂行にも投影し、NHKが担う政権監視機能が衰微するのではないかと疑念を持つのは当然であるから、職務外での個人的発言で到底済まないのである。
 この間、NHKに籾井会長発言に関してだけでも視聴者から12千件を超える意見が寄せられ、百田、長谷川両経営委員の言動に関しても、上記S氏の説明では多くの意見が寄せられているという。こうした事実は百田、長谷川両経営委員の言動が個人としての発言で済まされず、経営委員としての地位にある人物の発言と受け取られている証左である。

 それほど異常な経営委員の言動を経営委員会事務局があからさまに弁護する文書を作成し、意見を寄せた視聴者にとくとくと読み上げさせているのも、また、異常である。
 私とNHKふれあいセンターの責任者S氏とのやりとりを読まれた方には、S氏の応答がぶっきらぼうに聞こえるかもしれない。しかし、私にはそれがかえって一人のNHK職員としての率直でまっとうな感想と思えた。特に、マスコミの取材に対して匿名で、籾井会長や2人の経営委員の「妄言」「乱行」に苦言を呟くだけで、目に見える形で声を挙げないNHK職員のふがいなさを思うとき、S氏の無遠慮ではあるがまっとうな応答が異例に思えることこそ、今のNHKの底なしの荒廃ぶりを表している。

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「NHK問題」カテゴリの記事

コメント

毎日新聞の夕刊3月3日を読んだが
醍醐氏こそが個人攻撃を繰り広げ
あげくの果てに新聞紙面に
NHK窓口電話を載せさせ
電話攻撃を指示した
最低の人物だと理解した。

毎日新聞3月3日の特集ワイドの記事は
常軌を逸していると思うが
いかがか?

投稿: | 2014年3月 3日 (月) 23時41分

モミー初め安倍のお友だち委員が日本の信用を失墜させているのは、よほど鈍感でない限り疑う人間はいないでしょう。そういうモミーを初めとする反日売国奴はとっとと日本から出て行って欲しいですね。

投稿: タイガースマスク | 2014年2月24日 (月) 00時33分

先生、戦前の十五年戦争に繋がる財政的裏付けとなった高橋財政を彷彿とさせる恐ろしい発言が出ました。

 債権取引の現場が長く、現在では、フリーの金融アナリストとして活躍されておられる久保田博幸氏は、「『聞け! 是清の警告 アベノミクスが学ぶべき「出口」の教訓』(すばる舎)という昨年出版された本の原稿を書いていたとき、実は気になっていたことがあった。それを原稿に書いておくべきか悩んだが、やや危険な発想ではないかと思い、それを直接指摘することは避けた。ところが、そのとき感じたものは現実だったのかもしれないことを示すような事実が発覚した。 」と御自身の予感が当たっていたことを告白されています。
 それは、米国Wall Street Journalが報じるところに依りますと、

「本田悦朗氏。安倍晋三首相の経済再生計画で中心的な役割を担う顧問(内閣官房参与)だが、戦時中の話を熱く語るナショナリストでもある。

中略

安倍首相の経済分野での政策を練るブレインの1人である本田氏は、「アベノミクス」の背後にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。同氏は、日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだと語った。同氏は中国に「深刻な脅威を感じている」としている。
 
中略


本田氏のナショナリスト的な感情は中国に対するものにとどまらない。同氏にとっては、中国の脅威から日本を守れるような経済力をつけるだけでは十分でなく、日本が世界の舞台で主体的行動を取れる活力があり、後見人としての米国にも頼らない、周辺国とのしがらみに左右されない国になることを望んでいる。」


http://bullbear.exblog.jp/21712584/
アベノミクスは軍備拡張が目的なのか 牛さん熊さんブログ 2014-02-22軍備
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304445404579391953576198282.html
ナショナリスト本田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標 WSJ 2014年 2月 19日

 これでは、久保田博幸氏が危惧されるとおりに、高橋財政の再現ではないのでしょうか。 「現在の日銀による国債の大量購入は日本の財政上の問題から生まれたわけではない。国債は日銀の異次元緩和がなくても安定消化されていた。しかし、このようなスキームを作った本人が、『強力な軍隊を持って』と発言したとすれば、アベノミクスとは何を目的としていたのかをあらためて問う必要がある、その結果次第では日銀の異次元緩和による国債の大量購入は早期に停止すべきものと考える。」との氏の批判は正当と思われます。
 でも、安倍政権は、財政的裏付けを得て軍備拡張を実行し、集団的自衛権の発動も憲法解釈の変更に依り可能とし、結果的には、自衛権の発動以外の戦争も可能とする戦略です。 安保法制懇の審議の結論も既に、北岡伸一国際大学学長で安保法制懇座長代理により中央公論2013年10月号に寄稿された「現代における平和と集団的自衛権」で憲法上集団的自衛権の行使は合憲と主張され、解釈改憲の手法を、①総理が宣言する手法、②閣議決定でやる手法、のどちらかが良い、とまで進言されています。
 どうやら、安倍政権は、戦略的に日本の国を根源から壊変する積りのようです。
 その結果は、戦争に依る破滅か、国債バブル崩壊から財政破綻に至る破滅か、いずれにしても破滅に至る道でしょう。 

投稿: とら猫イーチ | 2014年2月23日 (日) 22時29分

「放送で信頼を回復していくことが長い目で見た方向。営業の収入減は、営業でカバーするのが一番の方法。」(By籾ジョンイル)すげーよ。自分の責任を末端者にすべて押しつけ。こりゃたまらんわな。ブラックよろしくNHK!

投稿: 緒方 | 2014年2月23日 (日) 11時54分

信用を失墜させてるのはあなた達だな
日本が嫌いならどうぞ出て行ってください。

投稿: | 2014年2月22日 (土) 19時11分

なんや、会長サン。国会で質問されても答えるのは差し控えさせていただきますとかナンとか。まさかの「黙秘権」行使ですか?

投稿: 追い風 | 2014年2月19日 (水) 18時20分

昨日の会長記者会見。。もうアカンね‥いいオトナが職員からあそこまでおんぶにだっこになるなんて恥ずかしくないんですかね。赤ちゃんじゃないんだから。見苦しい。

投稿: 虎猫 | 2014年2月14日 (金) 08時55分

今日の「しんぶん赤旗」にも先生の記事が3段組みで出ていましたね。
でも先生、失礼ですが、お写真があまり良くないようで・・・・(鈴木宗男にチョイ似ているwww)

NHK会長の准公選制度のご提唱、早急に実現されるべきでしょうね。

投稿: バッジ@ネオ・トロツキスト | 2014年2月13日 (木) 12時07分

日本のことを報じる海外メディアの方が、国内メディアなんかよりもよっぽど問題の本質を捉えてますね。

投稿: 虎猫 | 2014年2月13日 (木) 11時46分

NHKのウェブサイトをみていて、重要な記述を見つけました。「経営委員会委員服務準則」です。
その第5条に「信用失墜行為の禁止」があります。
曰く「日本放送協会の名誉や信用を損なうような行為を委員はしてはならない」。
百田氏の行為はこれに十分に抵触するのではないかと思います。

投稿: AS | 2014年2月11日 (火) 22時11分

NHKはここまで来るとすべての番組、ニュースを信用できません。そろそろ我々もNHKから卒業する必要があるかもしれない。民間のマスコミももちろん信用できない。これからは自分の目で確認するしかないようです。マスコミだけでなく、すべての事柄について安易に身を任せないようにしたい。NHKのお蔭で利口になりました。感謝せねばならない。

投稿: 仏の提言 | 2014年2月11日 (火) 10時43分

一連の問題のせいで、NHKが自民党や政府関連のニュースを流しているのをみただけで、これも広報?という見方しかできなくなってしまいました。私のなかではもう信頼回復など到底無理ですね。

投稿: 七四 | 2014年2月10日 (月) 10時39分

日本国内どこでも・いつでも視聴出来ることが義務付けられていて(放送法第7条)、他局が全滅した場合の最後の情報の砦(災害対策基本法で「公共機関」として指定された唯一の放送局)なのに、こんな体たらくでは話になりませんね。
やはり1950年代まで日本唯一の放送局として「大本営発表」にまで関与したから自民党の介入・洗脳工作を受けるんだと思います(ちなみに民主党政権でこんな事はありませんでした。当時は逆に自民党や右翼メディアが「偏向(反日)報道」と喚き立てていました)。

投稿: AS | 2014年2月 9日 (日) 13時17分

やっぱりヒャクタの言動が世界中に波紋を広げてるみたいね~このヒト、日本国内での自分への批判にはなぜだかエラく強気で噛みついているんだけど、欧米から批判されても同じ態度なのかしら!?見ものね。多くのキョクウと同様にスグにダンマリシュンとしちゃうのかしら?やっぱり完全内弁慶?でもそんな覚悟がないなら初めからでかい顔して公衆の面前でエラソーなこと絶叫すんなっつう話ですよ。「右翼」としても中途半端で失格です。あ、忘れてましたが、もちろんNHK経営委員なんてそもそも論外ですよ。そもそもそんな高尚な議論はこの人物についてはもったいなさすぎです。

投稿: 千田 | 2014年2月 9日 (日) 11時01分

NHKっている?なくなったら国民が困ることってあんのかね。スモウが視られんことくらいか?でも存在することのデメリットと比較すれば大した不利益にもなりますまい。

投稿: 岡山 | 2014年2月 9日 (日) 00時09分

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