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百田NHK経営委員に辞職勧告を:視聴者コミュニティ、経営委員会に申し入れ

201468

  私も共同代表の一人になっている「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は66日、NHK放送センタ-に出向き、2件の申し入れを提出した。
  *NHK経営委員会宛て「百田経営委員の辞職勧告の申し入れ」
 *NHK監査委員会宛て「籾井会長、百田経営委員の言動に関する申し入
  れ」
  この記事では経営委員会宛ての文書の全文を掲載し、併せて、6日の面会の折、この申し入れに関連して、応対した経営委員会事務局の菅沼明彦副部長と交わしたやりとり、ならびに同日、経営委員会宛てに提出した回答要望書の一部を抜粋して紹介しておきたい。(以下、下線およびマーカーはこの記事に転載するにあたって筆者が付けたもの)

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                         201466
 NHK経営委員会 委員各位

       百田経営委員の辞職勧告の申し入れ

             NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
                  共同代表 醍醐 聰・湯山哲守

 さる524日、貴経営委員会の百田委員は、自民党岐阜県連の定期大会に出席し、「軍隊は家に例えると、防犯用の鍵であり、(軍隊を持つことは)しっかり鍵を付けようということ」と語った。さらに軍隊を持たない南太平洋の島しょ国バヌアツ、ナウルの国名を挙げ、「家に例えると、くそ貧乏長屋で、泥棒も入らない」などと両国をやゆする発言をしたと報道されました(時事通信 524日)。
 百田発言の重大な問題は、「軍隊をもって守る必要がないほど貧乏な国」としてバヌアツ共和国とナウル共和国をあげて蔑視し、かつ口汚く「くそ貧乏長屋に住んでいる」と両国の誇りを傷つけたことです。すでに同委員はさる2月の東京都知事選挙において特定の候補を党派的に応援し、対立候補全てを「人間のくず」と罵って顰蹙を買った「実績」があります。
 このように他人や他国を不当に貶める言動をし続ける百田経営委員は「日本放送協会の名誉や信用を損なうような行為をしてはならない」とした「経営委員の服務に関する準則」違反者として経営委員失格です。上記2つの「侮辱発言」を反省することもなく居直る姿勢からは、「経営委員会委員は、放送が公正、不偏不党な立場に立って国民文化の向上と健全な民主主義の発達に資するとともに、国民に最大の効用と福祉とをもたらすべき使命を負うものであることを自覚して、誠実にその職責を果たさなければならない。」(同準則2条、服務基準)という立場に立つことを期待することはできません。
 以上述べたことから、当会は貴委員会に次のことを申し入れるものです。

1.百田委員に対して、5月24日自民党岐阜県連定期大会におけるバヌアツ共和国、ナウル共和国に対する蔑視的発言の自己批判・謝罪を求めること。  


 
2.知事選挙での横暴な発言および上記両国に対する侮蔑的発言が、「経営委員の服務に関する準則」第5条、「信用失墜行為の禁止条項」に違反するものとして同委員に「辞職勧告」を行うこと。
                             以上

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〔補足1
 
面会の折の質疑~百田氏の委員会出欠状況をめぐって~

コ:事前に調査をお願いした百田委員の経営委員会への出欠の実績は?
経:昨年11月に就任以来、5月末まで15回の委員会があったが4回欠席。
コ:欠席理由は?
経:①就任後当初の11月の会合は元々の予定があったとのこと。②225日は海外出張、③311日は体調不良、④527日は仕事のため。
コ:仕事のためと言うが、委員には職務専念義務があるのではないか?その点で④はどのような仕事だったか監査委員会は確認したか?経営委委員の報酬は日当制ではないというが、報酬年額496万円を年間20数回の会合として一回当たりでみれば20万円を超え、他の政府審議会委員会などに比べて破格である。そんな待遇のなか、15回のうち4回欠席とはどういうことか?

〔補足2
経営委員会宛て回答要望書(抜粋)

 なお、最近、当会を含む団体が共同で貴委員会宛に回答要望付きで提出した質問書について、貴委員会は、会長、経営委員長などの国会での答弁、記者ブリーフィング、議事録等で明らかにしているとおりで、個別の質問への回答は控える旨の返答を繰り返しておられます。
 しかし、
1
.当会ほかの質問は、どれも、公表された会長、経営委員長などの国会での答弁、記者ブリーフィング、議事録等では明らかにされていない重要事項に関わるものです。

2.
貴委員会は本年212日付で「経営委員の言動についての経営委員会の見解」と題する文書を公表され、その中で、「経営委員会は、『経営委員会委員の服務に関する準則』をみずから定めており、経営委員はこの準則を遵守する義務を負っている。」「経営委員会において、経営委員一人ひとりが、この準則にのっとり、公共放送の使命と社会的責任を深く自覚するとともに、一定の節度をもって行動していくことを、あらためて申し合わせた。」と記されています。
 しかし、本日、当会が提出した申し入れ書で指摘したとおり、百田尚樹経営委員はその後も、他人や他団体、他国の尊厳を貶める品位のない言動を繰り返しています。
 今回の当会の申し入れは、こうした百田経営委員の「経営委員会委員の服務に関する準則」に明確に違反する行為について、貴委員会に自浄措置を求めるものですから、すでにどこかで説明済みといえるものではありません。


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  (「毎日新聞」2014525日 仲畑流万能川柳 より)
      

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