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市民に不忠、政権に忠実な者が出世する社会でよいのか

201787

  近代「法治主義」とは対極の前近代「人治主義」
 今日、「朝日新聞ディジタル」に漫画家の倉田真由美さんの次のようなインタビュー記事が掲載された。NHK経営委員に在任中の倉田さんの発言(経営委員会会議録で確かめた限りであるが)はいただけないことが多かったが、この記事の発言は要所を衝いていると感じた。

籠池氏逮捕、検察の忖度かと…邪推の余地 倉田真由美氏

(聞き手・阪本輝昭 Asahi Digital, 2017871104分)

http://www.asahi.com/articles/ASK857GGGK85PTIL00Y.html?iref=com_alist_8_04

 

 「・・・・内閣改造で刷新感を打ち出していますが、政権の体質はそう簡単に変わらないでしょう。その象徴が国税庁長官の人選です。・・・・国有地が不当に安く売られたのではないか?という疑念にまともに答えてこなかった官僚を、税金を集める役所のトップに据えたわけです。
 今でもこの人事をやり直す姿勢は見せていませんから、政権としては引き続き『忠実な者は守り、批判する者はあっさり切り捨てる』方針なのでしょう。・・・」

 要所を衝いているというわけは、安倍政権の、法治主義とは対極の「人治主義」(最近、使われ出した言葉でいうと「縁故主義」)を言い当てているからである。

 今、「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」が呼びかけている「佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動」は、日本社会を、市民に不忠、政権に忠実な者が出世する社会にさせない「静かな市民一揆」だと私は考えている。

佐川罷免を求める署名運動は「公務員は誰に奉仕するのか」を問う運動
 署名に賛同された人たちからも、「本当を言えば、糾弾すべきは佐川氏ではなく、安倍首相だ、いや麻生財務大臣だ、いやいや菅官房長官だ」といった意見がある。
 佐川氏の責任追及も、証人として国会の場で真実を語るよう求めるやり方、背任の罪を問うやり方など、いくつかある。どれも正当だ。
 そうした中で、佐川国税庁長官の罷免を求める署名運動は、

 ①日本国憲法第15条が定めた公務員の使命に背いた責任、<公務員は誰に
  奉仕するのか>を正面から問う

 ②税の元締めが、税のモラルハザードの発生源となっている状況を断ち切
  る、

という独自の意味を持っていると私は考えている。
 もちろん、佐川氏を罷免させることは、政権に「忠実な者は守り、批判する者
はあっさり切り捨てる」安倍・菅体制の前近代的な人治主義、縁故主義に対する市民からの毅然とした反撃にもなるはずだ。

罷免、真相究明、刑事責任の追及はそれぞれ独立
 職を辞めさせること(辞めたこと)と、証人として真実を語るよう求めることは
稲田前防衛大臣の場合と同様、別個のことである。一方で他方の代わりになるわけではない。
  菅官房長官、石井国土交通大臣らは、野党から佐川氏らの証人喚問を求められた
のに対して、「目下、検察が調べている最中だから、様子を見守る」と発言した。しかし、刑事責任を問うことと、国政調査権を行使することは別個のことだ。一方で他方の代わりになるわけではない。

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中間点の今現在(872111分現在)、2126筆にとどまっている。
署名を済された方も、引きつづき、呼びかけにご協力をお願いしたい。

佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動にご協力ください。
・ネット署名はこちらから → http://bit.ly/2uCtQkK 
・署名用紙はこちら → http://bit.ly/2ub1F8W 
・ネット署名に添えられたメッセージは http://bit.ly/2h5AR94で閲覧
 できる。
・問い合わせは → E・メール:moritomosimin@yahoo.co.jp 
          電話:070-4326-219910時~20時)
・ご家族(18歳以上)、お知り合いに呼びかけていただけるとありが
 たい。
・ネットでの拡散もお願いします。その場合は資料一式をまとめたこ
 ちらを → http://bit.ly/2uCtQkK 

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広島・長崎への原爆投下の犠牲者の方々へ
~私なりの慰霊の気持ちを込めて~ 

死者は安らかに眠れない
不正義は水に流せない
安直な「和解」は無念の死者への冒涜

やけただれ丸太のごとくならびたる人の死のむれ忘るる日なし
濠内に妻を呼びつつ息たゆる鮮人の声しみて忘れず
親呼びて叫びたらむか口開けしまま黒焦げし幼児の顔
「許させ」と
掌を合わせつつ救い呼ばふ人を見過ごし夫護りてゆく
「安らかに、過ちはくりかへしません」という墓碑銘はウオール街にでんと建てよ
生きの身を火にて焼かれし幾万の恨み広島の天にさまよふ
 (すべて『歌集広島』1954年刊、より)




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