就任会見も開けない佐川氏~主権者への背任は主権者の力で社会的制裁を~
2017年8月9日
「諸般の事情」? 事情はお見通し
昨夜のテレビ報道、今朝の各紙は、佐川国税庁長官が就任会見を行わないことに決めたという国税庁の発表を一斉に伝えた。理由は「諸般の事情」だという。
「(報ステ)佐川国税庁長官、異例“就任会見なし”」(8月8日)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170808-00000060-ann-pol
「国税庁長官、就任会見行わず…森友質問避けた?」
(『読売新聞』8月8日、21:11配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00050071-yom-soci
しかし、本当の理由は「諸般」ではなく「特定の事情」、早い話が「ウソの国会答弁」がばれたので突っ込まれたらどうしよう、という事情に尽きている。
笑顔で離任した稲田朋美氏
PKOの日報隠匿問題、「戦闘」と書かれた日報をそのまま公表したら、PKO派遣を続けられなくなるから「衝突」と書き換えたと臆面もなく語るなど、数々の背任行為を繰り返した稲田朋美・前防衛大臣は7月31日、何と、晴れやかな笑顔を振りまき、栄誉礼まで受け、花束を抱えて離任した。
離任のあいさつの中で、稲田氏は「皆さんは私の誇りです」と語った。ここまで能天気になれる人は幸せ者かと思う。しかし、稲田氏は私(多分、過半の市民)にとっては「誇り」どころか、「恥」である。
主権者に対する背任は主権者の力で社会的制裁を
片や大臣、片や行政庁の元局長(現国税庁長官)という違いはあるが、自衛隊員の生命と安全に関わる情報を改ざん、隠蔽した稲田氏の背任の罪も、国有財産を特定の者にバーゲンセールした違法行為を虚偽の答弁で隠蔽した佐川氏の背任の罪も、全体の奉仕者たるべき公務員が、政府中枢の行政私物化に加担した点では同罪である。
背任として断罪されないまま辞職した稲田氏について、「辞職という重い決断をした人を国会へ呼ぶ必要はない」などと言って、自民党は稲田氏の国会喚問を拒否している。しかし、稲田氏の場合、あの離任式の光景が如述に物語っているように、解任でもなければ、社会的制裁でもない、曖昧模糊とした「離任」で幕引きされ、8月3日の内閣改造で完全にリセットされかねない状況になっている。このままでは自衛隊内でのシビリアン・コントロール、情報の透明性向上といっても絵空事である。
このような欺瞞的な「儀式」を繰り返させないためには、主権者に対する背任をした者は主権者の手で社会的制裁を加えるという実績を積み重ねるほかない。
「主権者の一揆」で佐川氏を罷免させる時
佐川氏の場合、今は「沈黙で時間を稼ぐ」、「世間の関心は移ろいやすい」という下心があるのかもしれない。
確かに日本社会では、「ほどほどで水に流す」、「制裁よりも和解」を美徳とする風潮がある。しかし、そうした風潮、美徳で一番、割を食うのは市民、有権者であり、高笑いするのは背任者である。それでは、未来を担う世代への社会的モラルも示しが付かない。
「あったことをなかったことにはさせない」、「ならぬものはならぬ」という規範を社会の隅々にまで行きわたらせることができるのかどうか・・・・・佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動が問いかけているのは、まさにこうした主権者の意思なのである。
(ネット署名に添えられたメッセージより)
「子供がテレビを見て、この人どうしたの?って聞いてきたので、正直に説明しました。嘘を突き通したら、よくやった偉いね~って褒められて、出世したんだよって。みんなそれでよくなんにも言わないねって。
なにか物言うところないかと探していたので、ちょうどよかったです。腐りきったこの国をなんとかしたいです。」(8月9日、長崎県)
----------------------------------------------------------------------------
佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動にご協力ください。
・ネット署名はこちらから → http://bit.ly/2uCtQkK
・署名用紙はこちら → http://bit.ly/2ub1F8W
・ネット署名に添えられたメッセージは http://bit.ly/2h5AR94で閲覧
できます。
・問い合わせは → E・メール:moritomosimin@yahoo.co.jp
電話:070-4326-2199(10時~20時)
・ご家族(18歳以上)、お知り合いに呼びかけていただけると幸い
です。
・ネットでの拡散もお願いします。その場合は資料一式をまとめた
こちらを → http://bit.ly/2uCtQkK
昨夜のテレビ報道、今朝の各紙は、佐川国税庁長官が就任会見を行わないことに決めたという国税庁の発表を一斉に伝えた。理由は「諸般の事情」だという。
「(報ステ)佐川国税庁長官、異例“就任会見なし”」(8月8日)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170808-00000060-ann-pol
「国税庁長官、就任会見行わず…森友質問避けた?」
(『読売新聞』8月8日、21:11配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00050071-yom-soci
しかし、本当の理由は「諸般」ではなく「特定の事情」、早い話が「ウソの国会答弁」がばれたので突っ込まれたらどうしよう、という事情に尽きている。
笑顔で離任した稲田朋美氏
PKOの日報隠匿問題、「戦闘」と書かれた日報をそのまま公表したら、PKO派遣を続けられなくなるから「衝突」と書き換えたと臆面もなく語るなど、数々の背任行為を繰り返した稲田朋美・前防衛大臣は7月31日、何と、晴れやかな笑顔を振りまき、栄誉礼まで受け、花束を抱えて離任した。

離任のあいさつの中で、稲田氏は「皆さんは私の誇りです」と語った。ここまで能天気になれる人は幸せ者かと思う。しかし、稲田氏は私(多分、過半の市民)にとっては「誇り」どころか、「恥」である。

主権者に対する背任は主権者の力で社会的制裁を
片や大臣、片や行政庁の元局長(現国税庁長官)という違いはあるが、自衛隊員の生命と安全に関わる情報を改ざん、隠蔽した稲田氏の背任の罪も、国有財産を特定の者にバーゲンセールした違法行為を虚偽の答弁で隠蔽した佐川氏の背任の罪も、全体の奉仕者たるべき公務員が、政府中枢の行政私物化に加担した点では同罪である。
背任として断罪されないまま辞職した稲田氏について、「辞職という重い決断をした人を国会へ呼ぶ必要はない」などと言って、自民党は稲田氏の国会喚問を拒否している。しかし、稲田氏の場合、あの離任式の光景が如述に物語っているように、解任でもなければ、社会的制裁でもない、曖昧模糊とした「離任」で幕引きされ、8月3日の内閣改造で完全にリセットされかねない状況になっている。このままでは自衛隊内でのシビリアン・コントロール、情報の透明性向上といっても絵空事である。
このような欺瞞的な「儀式」を繰り返させないためには、主権者に対する背任をした者は主権者の手で社会的制裁を加えるという実績を積み重ねるほかない。
「主権者の一揆」で佐川氏を罷免させる時
佐川氏の場合、今は「沈黙で時間を稼ぐ」、「世間の関心は移ろいやすい」という下心があるのかもしれない。
確かに日本社会では、「ほどほどで水に流す」、「制裁よりも和解」を美徳とする風潮がある。しかし、そうした風潮、美徳で一番、割を食うのは市民、有権者であり、高笑いするのは背任者である。それでは、未来を担う世代への社会的モラルも示しが付かない。
「あったことをなかったことにはさせない」、「ならぬものはならぬ」という規範を社会の隅々にまで行きわたらせることができるのかどうか・・・・・佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動が問いかけているのは、まさにこうした主権者の意思なのである。
(ネット署名に添えられたメッセージより)
「子供がテレビを見て、この人どうしたの?って聞いてきたので、正直に説明しました。嘘を突き通したら、よくやった偉いね~って褒められて、出世したんだよって。みんなそれでよくなんにも言わないねって。
なにか物言うところないかと探していたので、ちょうどよかったです。腐りきったこの国をなんとかしたいです。」(8月9日、長崎県)
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佐川国税庁長官の罷免を求める1万人署名運動にご協力ください。
・ネット署名はこちらから → http://bit.ly/2uCtQkK
・署名用紙はこちら → http://bit.ly/2ub1F8W
・ネット署名に添えられたメッセージは http://bit.ly/2h5AR94で閲覧
できます。
・問い合わせは → E・メール:moritomosimin@yahoo.co.jp
電話:070-4326-2199(10時~20時)
・ご家族(18歳以上)、お知り合いに呼びかけていただけると幸い
です。
・ネットでの拡散もお願いします。その場合は資料一式をまとめた
こちらを → http://bit.ly/2uCtQkK

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