黒川検事長を訓告とするに至った協議文書の公開を求める請求を法務省に郵送
2020年5月26日
答弁の食い違い
黒川検事長を「訓告」としたことについて、『共同通信』と全国紙数紙が「官邸の関与」を伝えたのを受けて、昨日の参院決算委員会では、この問題をめぐる森法務大臣の答弁と安倍首相の答弁の食い違いが議論の的になった。
昨夜の「報道ステーション」は、4分04秒を割いて「総理官邸 黒川氏”懲戒処分”は不要」と題した話題(参院決算委員会での質疑の模様など)を伝えた。
「ニュース23」も5分17秒を割いて「官邸の関与 野党が追及」と題し、この問題を取りあげた。その中で、「ニュース23」は黒川氏を訓告にした経過をめぐって、22日の国会での安倍首相と森法相の答弁に重要な食い違いがあることをクローズアップした。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3988063.html
安倍首相の答弁を要約すると、検事総長から黒川氏の処分について報告を受け、適切なものとして了承した、ということだった。しかし、森法務大臣の答弁は要旨、内閣の判断を私から検事総長に伝え、そのうえで訓告となった、というものだった。明らかに2人の答弁は食い違っていた。
なお、昨夜のNHKは、1時間に延長したニュース7でも、通常の時間枠で放送したニュース9でも、黒川処分をめぐる国会審議を一切伝えなかった。
法務省に行政文書開示請求を発送
そこで今日、法務省の情報公開専用サイトで案内された手続
http://www.moj.go.jp/hisho/bunsho/disclose_index.html
に従って、森雅子法務大臣宛てに、次のような行政文書開示請求書を郵送した。
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行政文書開示請求書
2020年5月26日
法務大臣 森 雅子 殿
以下の行政文書の公開を請求する。
1.12020年5月20に日に『週刊文春』がウエェッブサイトで、黒川弘務東京高検検事長(当時)がこの5月中に2度、また、それ以前から頻繁にマスコミ関係者と賭け麻雀を行っていたと報道して以降、法務省内(検察庁を含む)で黒川氏の処分をめぐって協議した(検察庁との協議を含む)経過、協議の内容を記した文書。
2.上記の省内協議と並行して、黒川氏の処分内容に関し、内閣と行った協議の内容を記した文書
(注1)森大臣は5月22日以降の国会質疑で、黒川氏の処分をめぐって内閣とも協議を行った、内閣が決めたものを検察庁に伝えたと答弁している。
(注2)森大臣は同上の国会質疑の中で、協議の中ではさまざまな意見が出たと答弁した。そこで、「さまざまな意見」の発言者、意見の内容も含めた開示を請求する。
(注3)この請求を受理した時点で、請求する文書がまだ作成されていないのであれば、作成(確定)次第、速やかに開示するよう求める。
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